
初めての家のリフォームを成功させるコツや注意点とは?

住宅ローンもとっくに終わっていて家の老朽化も目立ってきたので、まだはっきりとどのくらいもらえるか理解していませんが、退職金で老後を安心して過ごせるように家のリフォームを行おうと妻とも話していたところです。
私たちには子どもが2人いますが、すでに2人とも結婚してそれぞれ家庭を持っていて、子ども部屋はもう必要ないので、2階部分は大きな寝室と夫婦共通の趣味である映画鑑賞できる部屋を設けることを希望しています。
今後足腰が弱ったときに備えて全体的にバリアフリー仕様にして、車椅子になったときのことも考えてホームエレベータも設置したいです。
ここまで大掛かりなリフォームとなると新しく家を建てるほどではないと思いますが、相当な工事がかかることは素人でも容易に想像できます。ということで、絶対に失敗したくありません。
リフォームは初めての経験となりますが、成功させるコツや注意点があれば教えて欲しいです。リフォームしてもらう会社にも当てがないので、施工業者選びのポイントなども併せてご回答いただけるとありがたいです。

費用の相場を知ることも大事です
これまで住んできて感じてきた不満についてもよく考えて、どこをどのように改善したいかも明確にし、それをしっかり施工業者に伝えることも大事です。
予算が十分にある場合は別として、予算に限りがあるなら優先順位をつけて、それを紙に書き出してみましょう。
具体的にどこをどうしたいか上手く伝えられないという場合は、モデルルームやイベントなどを体験したり、実際にリフォームした事例を見せたりすることで、施工業者とのイメージの相違が生まれにくくなります。キッチンなどの設備類は、ショールームなどを実際に訪れて現物を見て体感することで、失敗を回避できます。
家のリフォームで失敗しないためには、費用の相場を知ることも大事です。自分たちが考えているリフォームにかかる費用が、およそどのくらいなのかを事前に把握しておきましょう。
費用相場については、自分たちが望んでいるのと似通った施工事例を、インターネットや専門雑誌などで確認すれば、それにどの程度の費用がかかったか確認できます。情報を多く集めるほど正確な費用相場を把握しやすくなります。
リフォームの内容によっては、国や自治体の補助金制度や税の控除などのお得な制度が利用できます。優遇制度を見逃さないことも、リフォームの成功につながります。具体的には、国交省のホームページや税務署などで最新の情報を確認するとよいです。
ある程度資金に余裕があっても、あらかじめ予算を決めておくことでも失敗を回避できます。リフォームの計画を立てていたり施工業者と打ち合わせをしたりしているうちに、欲しいものが増えていくのはよくあることです。予算を明確にしておかないと、どんどん工事は高くなってしまいます。
リフォーム工事を依頼する施工業者は、1社に絞らないで最低でも2〜3社に見積りを依頼することを推奨します。複数社から相見積りをとることで、費用相場も把握しやすくなります。
また、同じような要望を伝えても、提出されるプランや図面などは業者によって異なります。多くの情報を比較した方が理想に近づけられることになります。
見積りを依頼するときは、ぞれぞれの日時を変えて現状調査をしてもらいましょう。そのときには現場を見てもらうだけでなく、要望や予算もきちんと伝えることが大切です。伝え忘れがないように、事前にメモなどを用意しておきましょう。
複数社に依頼する場合は、同じ内容を伝えることがポイントです。相見積りをしていることを伝えるのはよいことで、そうすればわざわざ値引き交渉をしなくても、ライバル意識が働いて見積金額が安くなる可能性が高まります。
施工業者を選ぶ際には、金額だけでなく実績や技術力、アフターサービスも確認して、複数の視点でどこにすべきかを判断してください。
誰が担当者になるかも重要です。担当者がこちらの要望を親身になって聞いてくれて、リフォームの実績を持っていて、いろいろなことにしっかり対処できるかどうかによって仕上がりにも影響してきます。
施工内容や工期など、わからないことがあれば納得できるまで聞いて確認し、総合的に判断してリフォームを任せる業者を決めましょう。どこにリフォームを依頼するかで、成功できるかどうか決まるといっても過言ではありません。